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2008年2月の特集
『忘れられた難民』川畑 嘉文

 ミャンマー国境のタイ側にはカレン族やカレニー族の難民キャンプが存在する。難民の数はおよそ15万人。ビルマ(ミャンマー)軍によって村を焼かれ、家財を奪われ、家族の命を奪われ、ミャンマー領から逃げ出してきた少数民族だ。帰る場所もなく、例外を抜かせばキャンプから出ることも許されていない。生活も質素で、食料なども各国のNGOからの提供でまかなっている。学校も高校までと教育水準も低く、情報も限られたキャンプの人々の、外の世界への憧れは大きい。

彼らの唯一の希望は2005年に始まった第三国定住だ。先進国がこうした難民を受け入れ、生活場所を提供するというもので、これまでに1万人以上が米国、オーストラリア、ノルウェーなどに移住していった。そして、ようやく日本も07年から関係省庁が受け入れの可能性を検討し始めた。

キャンプの一般人の入域は禁止されており、メディアが入ることも許されていない。そのため、世界から注目を浴びることもなく、彼らは「忘れられた難民」と呼ばれている。そのキャンプに、2008年1月入ることができた。

(2008年2月1日〜29日掲載)

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