取材・文/寺町幸枝
伊藤忠ファッションシステム 機関誌「Marketing Eye No.43」2005年1月特大号
ユーズド加工、パッチワーク、ヴィンテージ感を新品の商品に盛り込んだTシャツやキャップたち。「カリフォルニア・ヴィンテージ」(旧:マリブ・ヴィンテージ)は、2004年の春夏コレクションからデビューしたカジュアルブランドだが、たった1年で全米の人気セレクトショップから絶大なる支持を得て、セレブ御用達ブランドの仲間入りを果たした。
デザイナーはCross Colourのオーナーで、KARL KANI JEANSの投資家の一人として活躍したカール・ジョーンズ。ブランド立ち上げのきっかけをこう話してくれた。「カリフォルニアは流行の中心地で、特にLUCKYをはじめとしたハイエンドのデニムブランドはLA発ばかり。でも本当の意味で“カリフォルニアのライフスタイル”を具現化したブランドが存在していないと感じていた。ただのジーンズやTシャツではなく、ヤシの木とか、強い日差しとか、サーフィンとかを想像させる “コレクション”を持ったカジュアルブランドを作ってみたいと思った」
もともとグラフィックを得意とするカールのデザインは、「全て」LAダウンタウンにあるオフィスから3マイル以内にある工場で製品化される。「これはNYでは絶対にできないこと。染め終えた生地がオフィスに運ばれて来て、それを縫う工場がピックアップに来る。デザインから最終加工まで、全てMade in Los Angelesなんだ。」
こうして発表されたラインは、LAのFred Segal、Madison、Kitsonをはじめとした人気ブティックをはじめ、全米各地、イギリス、カナダなどの海外ショップにも展開。日本へもすでに紹介されている。
2005年はLAとNYに自分たちのセールスオフィスを持つことが目標。LAには1月、拠点となるショールームがオープンすることになっている。これまで環境を整えることに注力してきたカリフォルニア・ヴィンテージは、より一層生産と販売に力を入れて、“カリフォルニアスタイル”を全世界に広めていこうとしている。
(寺町幸枝)