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米Exhibitor Relations社
ジャンル: コメディー&スリラー
キャスト:ピアース・ブロスナン、グレッグ・キニア、ホープ・デイヴィス、アダム・スコット、フィリップ・ベイカー・ホール、ディラン・ベイカー
監督/脚本:リチャード・シェパード
製作:ピアース・ブロスナン(『007シリーズ』主演)、スザンヌ・ボーネット、リカルド・デル・リオ、ブラッドリー・ジェンケル
製作総指揮:マーク・ゴードン、アダム・メリムズ、アンドリュー・ライマー、ボブ・ヤーリ他 計6名
音楽:ロルフ・ケント(『サイドウェイ』『キューティー・ブロンド』)
製作国:アメリカ(撮影:メキシコシティー/メキシコ)
配給:ミラマックス
全米公開:2006年1月6日(全国)/日本公開:未公開
上映時間:97分
MPAAレイティング: R
ゴールデングローブ「ミュージカル・コメディ部門」ノミネート作品。
ジュリアン・ノーブルの仕事は「競争相手を消すこと」、つまりヒットマンである。中年をすっかり越えた彼は、自分が次第に奇怪な行動を取っていることに気付いていた。自分の誕生日の夜、メキシコシティーのバーで人当たりいいビジネスマン、ダニーに出会ったジュリアンだが、快く声をかけてくれたダニーに不躾な態度を取って怒らせてしまう。今まで友達らしい友達もいなかった彼はそのことを後悔し、翌日ダニーを「闘牛場」に誘いだし、生まれてはじめて自分の職業を人に語ることになるのだが、、、
本作品はメキシコシティーを舞台に、人生のターニングポイントを迎えた二人の男の仕事と友情についておもしろおかしく描いたものだ。片方は、住所不定、職業・ヒットマンというお金には困らない男。素晴らしい闘牛士のように、一発で狙い撃ちすることを誇りにしている。もう一方は、美しく優しい妻に恵まれたものの、息子を亡くして以来めっきり仕事運に見放されたダメサラリーマン。そんな全く違う人生を歩んだ二人だからこそ、お互いの「仕事」の悩みに対して相談したり、どうしてもの頼みを聞き入れられる。97分に凝縮された2人の男の人生である。
あの“ええかっこC”の代表格「ピアース・ブロスナン」が、007シリーズ卒業後第一作目として製作した作品「マタドール」。主演のブロスナンは、この作品で「ゴールデングローブ賞/コメディ・ミュージカル部門の主演男優賞」にノミネートされた。007シリーズをはじめ、つい先日までは、「かっこいい」「ミステリアスな」「雰囲気のある」「ダンディな」など、非常にポジティブな形容詞しかつかない役柄ばかりのブロスナンが、本作品ではじめて本気の「ダメオヤジ」を演じており、その転身ぶりに俳優としての評価がぐっと上がっている。特に全米中で流された予告編のインパクトは強烈。サングラスと海水ビキニだけの姿で、おしゃれなホテルのロビーをビール片手に突っ切る彼の姿を見て、まさかそれがあの007のジェームス・ボンドだとは信じがたい人も多かったはずだ。
ストーリーの流れとしては、全く違う人生を生きてきた二人の男が、一つの出会いをきっかけに、その後の人生で助け合う仲となる、といったありがちな展開なのだが、それをコメディータッチで、「いや、ないない」と思わず言ってしまいそうなストーリー展開と人情物語で、娯楽映画としてなかなかの出来に仕上がっているのである。少なくとも、ぜひとも予告だけでも見てもらいたい作品だ。http://www.miramax.com/matador/
評論家の評価:B-
観客の評価:B-
筆者の評価:B
日本でのヒット性:B+
文:寺町 幸枝