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米Exhibitor Relations社
ジャンル: ドラマ/サスペンス/政治/スリル
キャスト:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、クリステオファー・プラマー他
監督:スティーブン・ギャガン
製作:ショージ・クルーニー、マイケル・ノジック、ジェフ・スコール、スティーヴ・ソダーバーグ
製作総指揮:ベン・コスグリーヴ他
原作:ロバート・ベア『CIAは何をしていた』
脚本:スティーブン・ギャガン
製作国:アメリカ
配給:ワーナーブラザーズ
全米公開:2005年12月9日(全国)/日本公開:2006年正月
上映時間:126分
MPAAレイティング: R
イランで活動するCIA諜報員のボブ(クルーニー)がおとり捜査に乗り出したその頃、米国では2つの巨大石油会社が合併を発表。お抱え弁護士のベネット(ライト)は、両会社の裏事情を知るにつれ、モラルの面で悩まされる。地球の裏側では、スイスの石油ブローカー、ブライアン(デイモン)が、息子の死をきっかけにペルシャ皇太子と親密な関係を築き始めた。壮絶な利害関係が、中東を舞台に一つ一つ事件を引き起こしていくのだが、、、
“Everything Is Connected“(全てはつながっている)。連日世界を揺るがす中東のニュース。全ては、近い将来枯渇すると言われている「石油」というエネルギー資源に起因している。石油埋蔵量の9割を持つと言われる中東を中心に、物語は世界をかけめぐる。
現代生活に欠かせなくなった「石油」。その宝庫と言われている中東では、米国の石油会社の合併によりレイオフされたパキスタン人の少年が、代わりの仕事を探すのに必死になっている。出稼ぎ先で厳しい生活を強いられながらもアラーの思し召しを信じてやまない少年。一方で、豪華客船に欧米各国から招待客を招いているペルシャの皇太子は、王位継承のために米国が一肌脱ぐことを約束してくれると聞き、いい気分に酔っている。同じ中東でも天と地ほど違う両者それぞれの視点、アメリカという大国を操る政治家や巨大企業家たちのエゴイズムを、絶妙なタイミングで切り替えながら綴っていく。何が真実で、何が嘘か。ストーリーは徐々に加速しながらクライマックスへと進んで行く。
アカデミー脚本賞を受賞したスティーブン・ギャガンを筆頭に、ゾダーバーグ率いる、映画「トラフィック」チームが一丸となって取り組んだ話題作。監督のギャガンは、映画のオフィシャルサイトの中で「世の中にはいい人も悪い人もいない。また簡単に出せる答えも存在しやしない。我々は複雑性の中に生きているのだ。この映画は、ポスト9/11という時代をもっともリアルに描いていると思う」と語っている。このコメントからも分かるように、映画「シリアナ」は、中東を舞台に、米国、中東諸国の利害関係と、それにまつわる事件を緻密に描いた作品だ。キーになる国として、中国が登場している点も気になる。この映画を通して、今世界で起きている事件の裏側が理解できるのではないだろうか。
評論家の評価:B
観客の評価:B-
筆者の評価:A-
日本でのヒット性:B
映画の重要な役を果たしたジョージ・クルーニーは、この映画のために15キロ以上体重を増やしたが、髪を剃り上げることだけは拒絶したそうだ。年齢的に、剃った髪が生えてこないかもしれないことを心配してだそうだが。
文:寺町 幸枝