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北米映画興行ランキング(11月25日〜11月27日)

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 1 Harry Potter and the Goblet of Fire (Warner Bros. Pictures Distribution)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
5490万ドル
2 2 Walk the Line (20th Century Fox, Sony Pictures Releasing)
Walk the Line
1970万ドル
3 - Yours, Mine & Ours (MGM Distribution Company, Paramount Pictures)
Yours, Mine & Ours
1750万ドル
4 3 Chicken Little (Buena Vista Pictures Distribution)
チキン・リトル
1240万ドル
5 - Rent (Sony Pictures Releasing)
Rent
1070万ドル
6 - Just Friends (New Line Cinema)
Just Friends
930万ドル
7 10 Pride & Prejudice (United International Pictures, Focus Features)
Pride & Prejudice
700万ドル
8 4 Derailed (The Weinstein Company)
Derailed
470万ドル
9 - In The Mix (Lions Gate Films)
In The Mix
450万ドル
10 - The Ice Harvest (Focus Features)
The Ice Harvest
370万ドル

米Exhibitor Relations社

 

今週リリースの注目作品

『グッドナイト&グッドラック/Good Night, And Good Luck』

ジャンル:ドラマ、ヒストリー
キャスト:デヴィッド・ストラザーン、ジョージ・クルーニー、パトリシア・クラークソン、ロバート・ダウニー・Jr 
監督:ジョージ・クルーニー
製作:グラント・ヘスロフ
脚本:ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ
配給:ワーナーブラザーズ
全米公開:10月7日/日本公開2006年
上映時間:90分
MPAAレーティング:PG
U.S. BOX Office: $16,855,662
ヴェネチア国際映画祭 2005年
■ 男優賞 デヴィッド・ストラザーン
■ 脚本賞 ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ
ヨーロッパ映画賞
■ インターナショナル(非ヨーロッパ)作品賞

あらすじ:

CBSの看板キャスターであるエドワード・モロー(ストラーザン)は、ジョセフ・マッカーシー上院議員の反共産主義に基づく政治活動と、それを報道するメディアの偏りに疑問を抱いていた。ジャーナリストとして「公平な報道」を目指した彼は、自分の番組「See It Now」の番組プロデューサー、フレッド(クルーニー)や、製作担当のジョー(ダウニー・JR)とともに、全米で起きている反共運動絡みの事件を取り上げはじめるのだが。。。

解説:

ジャーナリストの父を持ったジョージ・クルーニが、「監督」として社会派映画でメガホンを握った!すでにヴェネチア国際映画際で男優賞、脚本賞を受賞。2006年度アカデミー賞の有力候補とも称されている映画、「Good Night, and Good Luck」。50年代後半という時代を表現するためにモノクロ調となっているが、その映像のクオリティーの高さから、ジョージ・クルーニーの監督としての評価はうなぎのぼり。ジャーナリズム色豊かな作品だが、ダイアン・リーブスのジャズが劇中漂い、芸術的な面でも時代を表現することに成功している。またクルーニーが選んだキャスティングも素晴らしく、特に主演のエドワードR・モロー演じるデヴィッド・ストラザーン。彼がタバコを片手に、番組の最後に力強い眼力で「グッドナイト&グッドラック」と言うシーンは、メディアの顔としての誇りと、危ない橋を渡っていることへの緊張感を上手く表現していて、印象的だ。

マッカーシズムが吹き荒れる「赤狩り」時代の政治とメディアの戦いを、みごとに描いた本作品。事件の内幕を正確に調査・分析し、真っ当な報道を試みたメディアと、それを力で排除しようとする政治関係者。メディア側の代表として登場する、当時のCBSクルーの一体感と報道マンとしての使命感を、非常に繊細に描いている点は圧巻だ。

批評家の評価:A-
観客の評価:B+
筆者の評価:A+
日本でのヒット性:B

トリビア:

映画には、当時メディアに登場したマッカーシー上院議員の映像がそのまま使われている。あえて配役せず、すべて過去の映像を利用した理由を、監督のクルーニーは「マッカーシーという人物の、強烈な人柄や当時の様子などを、観客にリアルに感じてもらいたかったから」と語っている。ジャーナリストを志したこともあるジョージ・クルーニー。これまでの「ナンパ」な俳優のイメージから、一気に「硬派」な映画監督へ評価を変えることに成功した。

文: