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米Exhibitor Relations社
ジャンル:アクション/アドベンチャー、犯罪/ギャングスター
キャスト:キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス、クリストファー・ウォーケン、ミーナ・スヴァーリ、ジャックリン・ビセット、ルーシー・リュー、デルロイ・リンドー
監督:トニー・スコット(「トップガン」「トゥルーロマンス」、「スパイゲーム」他)
製作:サミュエル・ハディダ(「トゥルーロマンス」、「バイオハザード」シリーズ)
脚本:リチャード・ケリー
配給:ニューラインシネマ
全米公開:10月14日/日本公開10月22日
上映時間:120分
MPAAレーティング:R
名優ローレンス・ハーヴェイの子供として、生まれながらのセレブであるドミノ(ナイトレイ)は、幼い頃から特権階級の中で生活しつつも、そんな空虚な生活に馴染めない自分に気づいていた。若くしてトップモデルとして活躍をしはじめるが、常に周囲との衝突が絶えず居場所を探していた。そんなある日、ふと目にした「バウンティーハンタ(賞金稼ぎ)募集」がきっかけで、初めて天職と思える仕事と、クセ者だが本当の仲間たちに出会う。新しい世界に飛び込んだ彼女は数々の事件に関わっていくのだが。。。
血だらけになっても「いい女」。物語は傷だらけのドミノのアップから始まる。彼女がバウンティーハンターになるまで、そしてバウンティーハンターとしての生き様が、ルーシー・リュー演じるFBI捜査官との緊張感あるやり取りの中で回想される。ちなみに、バウンティーハンターはアメリカでは合法とされている職業で、賞金稼ぎとして犯罪者を捕らえるためには、「殆ど何をしてもかまわない」とされている。
主演のキーラ・ナイトレイは、芸能一家に育ち、子役から俳優活動を行ってきた生え抜きの役者。「スター・ウォーズ エピソード1」のアミダラ姫の影武者としてハリウッドで注目されはじめ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でジョニー・デップら大物に囲まれて勇敢なお姫様を演じ、一気にスターダムにのし上がる。その後「ラブアクチュアリー」や「キングアーサー」で実力をつけ、若干20歳にして人気女優の仲間入りを果たした。本作品では初めての激しいラブシンーンも体当たりで演技しており、初のダークな役柄を通して、新たなイメージ、魅力を発揮している。
本作品の魅力のひとつはドミノ・ハーヴェイという「実在した人物のストーリー」であるということ。元スーパーモデルであった彼女は、当時からメディアの注目を浴びる存在で、主演のキーラ・ナイトレイに勝るとも劣らない「いい女」だった。まさに映画のような人生を生きた人物だったのだ。
人間関係と利害関係が複雑に絡んだストーリー構成に加え、時間軸があちこち行き来する込み入った内容にも関わらず、2時間の間飽きもなくスピード感溢れる作品に仕上がっているのは、迫力あるクライム映画が得意な監督、トニー・スコットの手腕と言える。
評論家の評価:C
観客の評価:B-
筆者の評価:B
日本でのヒット性:B
2005年6月27日、ロサンゼルスの友人宅で遺体となって発見され、35歳という若さでこの世を去ったドミノ・ハーヴェイ。トニー・スコット監督は、10年前から映画製作のためにドミノと出会っているがなかなか映画化が実現しなかった。2002年に若手脚本家のリチャード・ケリーが本作品の筋書きを書き上げたとき、ようやくこのプロジェクトが実現へと矛先を向けた。作品上映までこぎつけたその矢先だっただけに、非常に残念なことである。この映画の最後には笑顔のドミノ本人が追悼の意味もこめて登場する。
文:寺町幸枝