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米Exhibitor Relations社
ジャンル:アクション、ドラマ、SF、スリラー
キャスト:ユアン・マクレガー、 スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーヴ・ブシェミ、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン
監督:マイケル・ベイ
製作:マイケル・ベイ 他
配給:ドリーム・ワークス、ワーナー・ブラザーズ
全米公開:2005年7月22日/日本公開:2005年7月23日
上映時間:127分
MPAAレイティング:PG-13
21世紀半ば、人々は管理の行き届いた安全な施設で何不自由なく暮らしている。そして彼らの夢は、惑星の中で唯一汚染されていないと言われている、最後の楽園「アイランド」への移住だ。そこへの切符は、毎日のように行われる抽選で決められる。ある日、住人のひとりであるリンカーン・シックス・エコー(ユアン・マクレガー)は換気口から入り込んだ1匹の蛾を発見し、自分たちを取り巻く環境に疑問を抱く。独自に調査を始めた彼は、自分たちは本物の人間であるクライアントに臓器を提供するために生かされているクローンであることを知る。「アイランド」とは自分たちの死を意味するのである。そこでリンカーンは抽選に当たった美女ジョーダン・トゥー・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)とともに脱走を図るのだが・・・。
『アルマゲドン(1998)』、『パール・ハーバー(2001)』のマイケル・ベイ監督によるSFアクション巨編。毎回多額の予算をかけ、クサイ音楽に爆発三昧の長時間大作を作るが、ストーリーに面白味がなく駄作と評されアメリカや日本でも不人気である。残念ながら本作も、今週の北米興行収入の上位3位は前週と変わらず、本作品はオープニングにもかかわらず1,200万ドルの第4位となった。評論家もC+と厳しい評価をつけている。
ストーリーの流れは、割とあっけなく主人公たちがクローンである事をネタばらししてしまう。もっとも、予告編でも「お前らは人間ではない。クローンなんだ」と言ってるのでネタではないのだろう。しかし心を持ったクローンという重たい題材なのだから、『シックスセンス(1999)』や『アザーズ(2001)』のようなネタ展開にすれば、私たちもこのクローンにもっと感情移入できて興味深い作品が作れただろうに。
しかし、登場人物を描くとかテーマを追求するとかよりも、爆発やカーチェイスのシーンをいかに派手に描写するかを求めているベイなのだから仕方がない。前半は重たいコンセプトで観客をひきつけ、中盤からそのコンセプトを無視しアクションに変身。そして結末はハッピーエンド。これがベイ作品の流れである。
とは言うものの、速いストーリー展開と畳み掛けるアクションのおかげで2時間7分、退屈せずに見終えることができた。結末も、「ベイ、少しひねってみたね。」と思わせる展開で悪くはない。観客も一様に「あっ!」と驚いていたし。
駄作という評価も多いベイ作品だが、普通の映画とは違った視点で観ればこれはこれで面白い。いつものごとくストーリー、映像ともにスケールが壮大なので必ず劇場で見るべし。ビデオが出るのを待っていてはいけない。そして映像や台詞に違和感があっても深く考えない。メッセージ性を求めずアクションをただただ追い求める「ベイの作品」であると念頭に置いて見れば、意外と見応えがあるカモ。そして、本作はBig Fun Summer Movieのひとつであるということで、許されるのではないかと思う。
あ、それから『ビッグ・フィッシュ(2003)』、『スターウォーズ・エピソードⅢ(2005)』でここのところあたり役が続いているオビ・ワンことユアン・マクレガーはいつもの通り仕事をこなしておりました。うまかったよ、ユアン。お疲れ様でした。
評論家の評価:C+
観客の評価:B
筆者の評価:B-
日本でのヒット性:B
文:佐藤 香