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北米映画興行ランキング(7月8日〜7月10日)

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 - Fantastic Four (Twentieth Century Fox)
ファンタスティック・フォー
5600万ドル
2 1 War of the Worlds (Paramount Pictures)
宇宙戦争
3130万ドル
3 2 Batman Begins (Warner Bros.)
バットマン ビギンズ
1020万ドル
4 - Dark Water (Touchstone Pictures)
ダーク・ウォーター
1010万ドル
5 3 Mr. & Mrs. Smith (Twentieth Century Fox)
Mr.&Mrs.スミス
790万ドル
6 5 Herbie: Fully Loaded (Walt Disney Pictures)
Herbie: Fully Loaded
630万ドル
7 4 Bewitched (Columbia Pictures)
Bewitched
550万ドル
8 6 Madagascar (Dreamworks SKG)
マダガスカル
430万ドル
9 7 Rebound(20th Century Fox)
Rebound
290万ドル
10 8 Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith(Twentieth Century Fox)
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
260万ドル

米Exhibitor Relations社

 

今週リリースの注目作品

『ファンタスティック・フォー 〜超能力ユニット〜/Fantastic Four』

ジャンル:アクション/アドベンチャー、コメディ、SF/ファンタジー
キャスト:ヨアン・グリフィズ、マイケル・チクリス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、ジュリアン・マクマホン、ケリー・ワシントン
製作総指揮:スタン・リー(「X−MEN」「スパイダーマン」シリーズ製作総指揮)
原作:スタン・リー、ジャック・カービー
監督:ティム・ストーリー(「バーバーショップ」、「TAXI NY」監督)
配給:FOX
全米公開:2005年7月8日/日本公開:2005年9月
上映時間:123分
MPAAレイティング: PG-13

あらすじ:

天才科学者リード・リチャーズと女性科学者スー・ストームは、実業家ビクターの援助を得て、人類の進化を解明するための実験を行うため、仲間と共に宇宙に向かう。しかし、計算外のエネルギー光線を浴びたことにより、DNAが変化し、超人間的能力を授かってしまう。一方、実験の失敗で名声と資産をなくしたビクターは、仲間を恨み、邪悪なDr.ドームへと変化してしまうのだった。。。

解説:

原作「ファンタスティック・フォー」は、「スパイダーマン」「X-MEN」「エレクトラ」などの人気コミックを手がけるマーベルが、1961年にコミックブックとして生み出した作品。待望の作品の映画化とあって、早い時期から劇場版予告編が全米の映画館で上映された。独創的なストーリー展開と個性的なキャラクターたちを、最新の視覚効果とスーパー・アクションで表現した本作品は、同週公開の「ダーク・ウォータ」を大きく引き離し、興行収入$5600万という好スタートを切った。

「エレクトラ」、「ブレード3」「パニッシャー」など、昨年から公開が続いた3つの作品が不振だったマーベルにとって、「X-MEN」以来の好調な出だしである。ドタバタ感を強調した予告編や、様々なタイアップ広告が功を奏し、PG−13のレーティングにも関わらず、劇場には小さな子供連れの家族が詰めかけている。子供たちはコミックを読んで知っているキャラクターの登場シーンに思わず声を上げていた。

Dr.リード役は、ドラマ「チャームド〜魔女3姉妹」や「NIP/TUCK〜マイアミ整形外科医」で人気のジュリアン・マクマホン。ちょっと癖のある役が多いジュリアンだが、新たなハマリ役を得たと言える。対するファンタスティック・フォーのメンバーは、「キング・アーサー」のヨアン・グリフィズ、ドラマシリーズ「ザ・シールド〜ルール無用の警察バッジ〜」のマイケル・チクリス、今や超セレブの仲間入りをした「ダーク・エンジェル」「シン・シティ」のジェシカ・アルバ、期待の若手俳優クリス・エヴァンス。中でも紅一点のジェシカ・アルバは、ファンタスティック・フォーの特殊スーツを身に纏うと、まるでコミックから抜け出たかのようで、そのスタイルの良さに目を奪われる。

ストーリーはいたって簡単な「善者対悪者」の戦い。それぞれ最初は仲間割れするものの、結局はお互いを理解し合い、悪者と戦うという流れ。昨年の大ヒット、「インクレディブル」が、「ファンタスティック・フォー」の原作にインスパイヤされて作られた作品であったこともあり、2つの作品のストーリーが似通っていて、話の展開がほぼ読めてしまう点は少し残念だ。また、本作は、登場人物のキャラクターを紹介するだけで終わってしまった、という感が強い。批評家からは「楽しいが、うわべだけの作品」と厳しい評価を受けているのも事実だ。興行収入で出足好調とはいえ、作品の内容は”作られるであろう”次作に期待したい。

評論家の評価:C
観客の評価:B+
筆者の評価:B
日本でのヒット性:B

トリビア:本作には、製作総指揮をしているスタン・リーが「年老いたメールマン」として出演している。これまで様々なマーベル作品を手がけてきたスタンだが、実際にコミックのキャラクターに扮するのはこれがはじめてだそうだ。

文:寺町幸枝