どこよりも早い!アメリカ映画情報

北米映画興行ランキング(5月27日〜5月30日)

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 1 Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith(Twentieth Century Fox)
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
7080万ドル
2 - Madagascar (Dreamworks SKG)
マダガスカル
6100万ドル
3 - The Longest Yard (Paramount Pictures)
The Longest Yard
6000万ドル
4 2 Monster-in-Law (New Line Cinema)
Monster-in-Law
1110万ドル
5 3 Kicking & Screaming (Universal Pictures)
Kicking & Screaming
660万ドル
6 4 Crash (Lions Gate Films, etc)
Crash
600万ドル
7 8 The Interpreter (Universal Pictures)
ザ・インタープリター
260万ドル
8 5 Unleashed (Universal Pictures)
ダニー・ザ・ドッグ
230万ドル
9 6 Kingdom of heaven (Touchstone Pictures)
キングダム・オブ・ヘブン
220万ドル
10 7 House of Wax (Waner Bros)
蝋人形の館
160万ドル

米Exhibitor Relations社

 

今週リリースの注目作品

『THE LONGEST YARD/ロンゲスト・ヤード(原題)』

ジャンル:コメディー/アクション/スポーツ
キャスト:アダム・サンドラー、クリス・ロック、バート・レイノルズ、ボブ・サップ
監督:ピーター・シーガル
脚本:シェルダン・ターナー/トレイシー・キーナン・ウィン(1974年オリジナル)
配給:パラマウント・ピクチャーズ
全米公開:2005年5月27日/日本公開:未定
上映時間:109分
MPAAレイティング:PG-13

あらすじ:

元プロ・フットボールの花形クォーター・バック、ポール・クルー(サンドラー)は、ガール・フレンドの車を飲酒運転して大騒ぎを起こし、刑務所送りとなる。看守たちのアメフト・チーム育成にいそしむ刑務所長は、その対戦相手として囚人たちのフットボール・チームを結成するよう、クルーに要請する。切れ者ケアテイカー(ロック)をマネージャーに、伝説のプレイヤー、スカボロー(レイノルズ)をコーチに迎え、クルーは仕方なく入団テストを始める。最初はろくでなし集団だった囚人チーム(サップ他)も、看守たちの虐待に敵対心を燃やしながら、次第に結束を固めていく。そして、異例のテレビ中継のもと、看守対囚人、波乱必至のゲームが幕を開ける・・・

解説:

主演のアダム・サンドラーは、人気TV番組、サタデー・ナイト・ライブ(SNL)出身。子供たちが選ぶキッズ・チョイス・アワードで「最もお気に入りの男優」にも4度も選ばれており、全米での人気はゆるぎない。監督のピーター・シーガルは、サンドラーとコンビを組み、2003年『N.Y.式ハッピー・セラピー』、2004年『50回目のファースト・キス』と立て続けにNO.1ヒットを飛ばしている。スターウォーズ新作公開の翌週で、なおこれだけの興行収入を稼ぐのは、サンドラー率いるハッピー・マディソン・プロダクションの手腕の表れといえよう。

『ロンゲスト・ヤード』は、1974年、男臭さが売りのバート・レイノルズ主演でヒットした、傑作スポーツ・ムーヴィーのリメイクだ。今回はレイノルズ当人を、いぶし銀のコーチ、スカボロー役にあえて起用。そのレイノルズは、プレミア会場で、ろくに映画も観ていないのに愚問をあびせたCBSのテレビ・プロデューサーにビンタをくらわせたことから、さらに話題を集めた。ちなみにレイノルズは、この件でお咎めなし。おかげでかえって、体のいい映画の宣伝になったのだ。ナイス・タフガイ!

本作品はアメリカが歓ぶツボを手堅く押さえている。相棒ケアテイカー役に、SNLの元同僚、2005年アカデミー賞のホストも務めた、旬のコメディアン、クリス・ロック。フットボール選手と警察のカーチェイスのニュース中継という、OJシンプソン事件を彷彿させる冒頭シーン。SNLのレギュラー、トレイシー・モーガンらが演じるゲイのチア・リーダー。人気ラッパー、ネリーのキャスティング。ぶつかり合って吹っ飛ぶアメフトならではの過激なアクション。そして、まだまだいけるマイケル・ジャクソン・ジョーク。どれもアメリカ人を興奮させる「ツボ」ばかりだ。

もっとも、サンドラー演じる主人公の存在感、物語の説得力を考えると、レイノルズ主演のオリジナルと比べトーンダウンは否めない。可笑しさで言えば、マザコンの切れキャラがウケた『ウォーターボーイ(1998)』の方が一枚上手だ。こうなると、もともと「アメリカのツボ」に頼った映画だけに、日本でのヒットは厳しい。唯一「日本のツボ」と言えるは、頭の弱い囚人役で笑わせてくれるボブ・サップだけなんです。

評論家の評価:C+
観客の評価:B+
筆者の評価:C
日本でのヒット性:D

サタデー・ナイト・ライブ見てないと、アメフトのルール知らないと、面白さ70%減。

ハリウッド速報!

アメリカではPG-13(13歳未満は保護者の同意が必要)など、映画のレイティングが徹底されている。例えばタブロイド紙ニューヨーク・ポストは、新作映画に関してこんなに細かい格付けガイドを掲載している。( )の中の数字は、10段階でその数量および程度を表す。

例:『ロンゲスト・ヤード』(PG-13)

セックス/ヌード(5):
ロッカー・ルームのヌード(部分的)、ゲイの男性チア・リーダー、連想させる言葉、スポーツ用サポーター、女性の胸の谷間
暴力(6):
パンチ、キックおよびは激しくぶつかるフットボール・プレイ、炎に包まれる男
不敬(5):
Fで始まる卑猥な言葉1、性的言及5、糞便に関する言葉53、性器、乳房に関する言葉39、黒人軽蔑的言葉4、白人軽蔑的言葉1、宗教的不敬および抗議8
薬物等使用:
男が運転中に飲酒、喫煙、ステロイド使用
こんなのいちいち吟味しているアメリカ人は何人いることやら。

文:森マサフミ