|
米Exhibitor Relations社
ジャンル:アクション、アドヴェンチャー
キャスト:マシュー・マコノヒー、スティーヴ・ザーン、ペネロペ・クルーズ
監督:ブレック・アイズナー
原作:クライブ・カッスラー『死のサハラを脱出せよ』
配給:パラマウント・ピクチャーズ
全米公開:2005年4月8日/日本公開:2005年6月
上映時間:127分
MPAAレイティング:PG-13
北アフリカに流行する謎の疫病を調査するWHO(世界保健機関)の医師エヴァ・ロハス(クルーズ)は、暗殺直前で米国海中海洋機関NUMAのエージェント、ダーク・ピット(マコノヒー)に救われる。南北戦争中に姿を消した幻の装甲船テキサスの行方を追うダークと相棒のアル(ザーン)は、危険を承知で調査を続行するエヴァとともに、内陸国マリへと向かう。一方マリでは、フランスの実業家と手を組んだ軍事政権が、地球環境を脅かす陰謀をもくろんでいた。迫り来る軍隊の襲撃をかわしながら、ダーク一行は失われた財宝と疫病の出所を求めて冒険を続けるが、やがて灼熱のサハラ砂漠へ追い詰められていく・・・
クライブ・カッスラー原作によるベスト・セラー冒険小説ダーク・ピット・シリーズから、『レイズ・ザ・タイタニック(1980)』以来実に25年ぶりの映画化だ。主人公ダークを演じるのは、『ウェディング・プランナー(2001)』『10日で男を上手にフル方法(2003)』で男前ぶりを発揮したマシュー・マコノヒー。相棒アル役は、オタクっぽさがハマる名脇役スティーヴ・ザーン(『チャーリーと14人のキッズ(2003)』)。これに『バニラ・スカイ(2001)』でおなじみペネロペ・クルーズが、ヒロインとして華をそえる。
主人公ダークの所属がNUMA(米国海中海洋機関)という設定上、CIAやMI6の諜報部員とは違い、彼の本職はあくまで失われた財宝探しなのだが、任務の危険さはさながらジェームス・ボンド並だ。無法地帯のアフリカにおいて、迫り来る軍隊を次々に撃退していく様は、「殺人許可証」を持つ007も顔負けである。あくまで冒険活劇なのはわかるが、軍隊が侵入者を取り締まるのは当然の行為であるから、人様の国に勝手に入りこんでこんなに暴れていいものなのだろうか。
もっとも、アフリカで取材を行ったあるテレビマンによれば、「アメリカでは銃で脅して金を奪うが、アフリカでは銃で殺して金を奪う」とのこと。疫病、貧困、飢餓に悩み、内戦、難民、汚職の絶えないアフリカ内地は、それだけ危険ということだ。そう考えるとこの映画に描かれるアフリカは、妙にポイントを抑えているだけにリアルで怖い。『スターウォーズ』の見知らぬ惑星や、『ロード・オブ・ザ・リングス』のおとぎ話の世界より、アフリカの方が遥かにアドヴェンチャーなんです。
評論家の評価:C+
観客の評価:B‐
筆者の評価:C
日本でのヒット性:B
『ナショナル・トレジャー』のヒットを見ても判るように、アドヴェンチャーものは強い。『インディ・ジョーンズ』『ハムナプトラ』のファン層にはまれば、伸びるはず。
「『ターミネーター2』から『ジングル・オール・ザ・ウェイ』並みのトーンダウン」と、深夜トークショーのジョーク・ネタにされているのは、世界に誇る我らがカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネガーの支持率。4月7日に発表された、サンノゼ大学サーヴェイ・アンド・ポリシー・リサーチ・インスティテュートの世論調査では、1月の59%から3月の43%と急激な落ち込みを見せている。マスコミでのパフォーマンスが先立ちすぎる、議員たちとの協調が足りないなどが不支持の理由に挙げられ、知事の教育福祉費削減を批判するネガティブ・キャンペーンCMも頻繁にオンエアされている。まあ『ジングル・オール・ザ・ウェイ』だって世界で1億ドル以上の興行収入を稼いだ立派なヒット作ですから、まだまだ捨てたモンじゃありません。
文:森マサフミ