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米Exhibitor Relations社
ジャンル:ホラー、スリラー、ドラマ、ミステリー
キャスト:ナオミ・ワッツ、サイモン・ベイカー、デヴィッド・ドーフマン、シシー・スペイセク、エミリー・ヴァンキャンプ、ケリー・ステイブルズ、ライアン・メリマン
監督:中田秀夫
製作:ロイ・リー他
配給:ドリーム・ワークス
全米公開:2005年3月18日/日本公開:2005年6月予定
上映時間:111分
MPAAレイティング:PG-13
前作『ザ・リング(2002)』で“それを見たものは7日後に必ず死ぬ”という呪われたビデオの恐怖の渦に巻き込まれた調査報道記者レイチェル・ケラー(ワッツ)と息子のエイダン(ドーフマン)。それから半年後 ― 2人はその舞台となった大都会シアトルからオレゴン州の小さな港町アストリアへと移ってきた。レイチェルは新しい仕事を見つけ、同僚の報道記者マックス・ルーク(ベイカー)と一緒に働くことになり心機一転と思いきや、町で十代の殺人事件が起こったというニュースが事務所に飛び込んできた。警察はただ「死んだ少年の顔が・・・」と言うばかり。サマラ・モーガンの仕業ではないかと疑うレイチェルは、事件の真相を追ううちにやがてあのビデオテープを発見する。そんな矢先、息子のエイダンが意識不明で病院に担ぎ込まれた。彼の体温は下がり、その冷たくなった背中には奇怪なアザの跡。確信したレイチェルはサマラの過去を探るためにシアトルへと戻るが・・・
このところ日本のホラー映画が海外で注目を浴びている。中田秀夫監督の『リング(1998)』のハリウッド・リメーク版『ザ・リング』や、清水崇監督「呪怨」シリーズの『ザ・ジュオン(2004)』が北米で興行収益1億ドルを超える大ヒットとなった。恐らく、長い黒髪の女が手足をカクカクさせて迫ってくる恐怖がアメリカ人にとっては新鮮なのだろう。
その証拠に18日に公開された『ザ・リング2』のオープニングの興行収入は3,600万ドル。日本映画のリメーク版におけるオープニング週末記録では、『ゴジラ(1998)』、『ザ・ジュオン』に続き第3位となった。この数字からも本作に対する観客の期待度がよく分かる。しかし、この期待度と満足度の落差はハムナプトラシリーズの第3作目『スコーピオン・キング(2002)』に続くものがあった。リング1作目では、女怪サマラが登場する度に会場からはアメリカホラー映画では珍しい「ひえ~」という日本人的な悲鳴があがったものだった。この異色の恐怖体験は次作への大きな期待に転化したが、待望の第2作目は、手足をカクカクさせてはいるものの前回ほどサマラに迫力がなく、ひねりのないストーリーに白けきった観客に失笑を買う始末。今のところ3,600万ドルの記録をつけてはいるが、土曜、日曜と日を追うごとに収益は激減。これでは1億ドルを超えるのは厳しいかもしれない。
当初CMディレクターのノーム・ムローが監督として起用されたが、撮影を目前にして「創造的な違い」によって離脱。そこで抜擢されたのが日本の『リング』と『リング2(1999)』を手掛けた中田監督であった。中田監督にとってハリウッド・デビュー作品となる本作は全くのオリジナルで、アーレン・クルーガーが前作同様脚本を担当した。突然壁が燃え出したり、大量の水が天井から降ってきたりのアメリカンスタイルに、中田監督のジャパニーズテイストを盛り込んだわけだから、日米のホラー技術が完全な形で融合したハリウッド版ジャパニーズ・ホラー映画という見方もできる。しかし、1作目で味わったあの「ひえ~」という恐怖感を私たちはもう一度味わいたかった。それだけである。
文:佐藤 香