どこよりも早い!アメリカ映画情報

北米映画興行ランキング(3月11日〜13日)と映画評

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 Robots (20th Century Fox)
Robots
3650万ドル
2 1 The Pacifier (Walt Disney Pictures)
The Pacifier
1810万ドル
3 2 Be Cool (MGM)
Be Cool
1030万ドル
4 Hostage (Miramax Films)
Hostage
980万ドル
5 3 Hitch (Columbia Pictures)
最後の恋のはじめ方
870万ドル
6 5 Million Dollar Baby (WB) 
ミリオンダラー・ベイビー
510万ドル
7 4 Diary of a Mad Black Woman (LGF)
Diary of a Mad Black Woman
500万ドル
8 6 Constantine (WB)
コンスタンティン
370万ドル
9 8 Man of the House (RS)
Man of the House
180万ドル
10 7 Cursed (DF)
Cursed
160万ドル

米Exhibitor Relations社

 

今週リリースの注目作品

『ROBOTS/ロボッツ』

ジャンル:アニメーション、コメディー、ファミリー、SF
キャスト(声の出演):ユアン・マクレガー、ハリー・ベリー、ロビン・ウィリアムズ、メル・ブルックス、グレッグ・キニア
監督:クリス・ウェッジ/カルロス・サルダーニャ
製作:ウィリアム・ジョイス他
配給:20世紀フォックス
全米公開:2005年3月11日/日本公開:2005年8月予定
上映時間:90分
MPAAレイティング:PG

あらすじ:

ロボットの国でのお話。ロドニー(マクレガー)の夢は、発明家になって世界をもっと便利にすること。あこがれの発明王ビッグウェルド(ブルックス)に会うため、ひとり大都会ロボット・シティへと上京するが、ビッグウェルドの会社は、お金もうけ第一のラチェット(キニア)に乗っ取られていた。高価なボディにアップデートさせるため、ラチェットは交換部品を作ることをやめ、故障したロボットたちを困らせる。たまりかねたロドニーは、会社のやりかたに賛成できない幹部のキャピー(ベリー)、ポンコツ・ロボット仲間のフェンダー(ウィリアムズ)たちとともに、ラチェットの野望を打ち砕くべく立ち向かう・・・。

解説:

「AKIRA、ポケモン、宮崎駿、日本のアニメは世界一・・・ってゆうじゃない」とギター侍が歌ったかどうかは定かではないが、ことファミリー向けコンピューター・アニメに関して言えば、くるっとアメリカ側に軍配を差し上げたい。グラフィックの技術はもとより、大赤字を記録した『ファイナルファンタジー(2001)』がなし得なかったストーリー面での(万人向けの)面白さにおいても、一連のアメリカ作品はずば抜けている。おそるべしハリウッド。

そんな今のコンピューター・アニメ界を二分するのは、『シュレック』シリーズ、『シャーク・テイル(2004)』のドリーム・ワークス系と、『ファインディング・ニモ(2003)』『Mr.インクレディブル(2004)』のピクサー(ブエナビスタ)系。これに対抗する第三の勢力が、『アイス・エイジ(2002)』でまずまずのヒットを飛ばし勢いに乗る20世紀フォックスとなる。フォックスがその実績を前面に打ち出し、「アイス・エイジのスタッフからのおくりもの」とチビッコたちにアピールする期待の新作。それが『ロボッツ』だ。

『ロボッツ』を他のアニメと差別化するなら、まずウリとして挙げられるのが、スピード感あるローラーコースター・アクションだ。ロボット・シティの滑走路をすべり落ちるロドニー視線の映像は迫力満点。大画面のIMAXシアターにも対応している。またロボットの話だけに、すべての質感がメタリックでキラキラしているのだが、これが何と心地よくてやみつきになりそうだ。

しかし何といってもすばらしいのは、シンプルだが確実に感動させるストーリー。「僕は発明王を一番尊敬している。でもお父さんは別格だよ」と、しがない皿洗いのお父さんにも最大の敬意を払うロドニー。これに対しお父さんは「昔ミュージシャンになりたかったが、諦めたことが今でも心に引っかかっている。お前には同じような思いをさせたくない」と、旅立つロドニーを後押しする。こんなやり取りを絶妙なBGMとともに見せられたら、劇場のお父さんも思わず隣の坊やを抱きしめたくなるに違いない。

しかもロドニーは、セクシー・ロボット、キャピー(声はセクシー女優ハリー・ベリー)と相棒フェンダーの妹で微妙にかわいい下町ロボットのふたり、いや、ふたロボッツから惚れられて両手に花状態。ファミリー映画にもかかわらず、これほど男の野望をかき立てる作品はない。日本のお父さんも、夏休みにはぜひ子供の手を引いて連れて行って欲しい。ボーイズ・ビー・アンビシャス!・・・もっとも主導権がお父さんにあればの話ですけどね。

文:森マサフミ