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北米映画興行ランキング(3月4日〜6日)と映画評

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 The Pacifier (DIS)
The Pacifier
3020万ドル
2 Be Cool (MGM)
Be Cool
2350万ドル
3 2 Hitch (SNE)
最後の恋のはじめ方
1250万ドル
4 1 Diary of a Mad Black Woman (LGF)
Diary of a Mad Black Woman
1200万ドル
5 6 Million Dollar Baby (WB) 
ミリオンダラー・ベイビー
850万ドル
6 3 Constantine (WB)
コンスタンティン
600万ドル
7 4 Cursed (DF)
Cursed
390万ドル
8 5 Man of the House (RS)
Man of the House
350万ドル
9 7 Because of Winn-Dixie (FOX)
Because of Winn-Dixie
345万ドル
10 The Jacket (WB)
The Jacket
270万ドル

米Exhibitor Relations社

 

今週リリースの注目作品

『The Pacifier』

ジャンル:アクション、アドベンチャー、コメディー、キッズ/ファミリー
キャスト:ヴィン・ディーゼル、ローレン・グレアム、フェイス・フォード、ブリトニー・スノウ、マックス・セリオット、ブラッド・ギャレット
監督:アダム・シャンクマン
脚本:トーマス・レノン、ロバート・ベン・グラント
配給:ウォルトディズニーピクチャーズ
全米公開:2005年3月4日、日本公開未定
上映時間:91分
MPAAレイティング:PG

あらすじ:

過酷な訓練で鍛えられた海軍の秘密工作員「S.E.A.L」のエリート、シェーン・ウルフ(ディーゼル)は、新しい任務として、政府の機密を握ったまま亡くなった科学者プラマーの家族の護衛につくことになった。しかし護衛とは名ばかりで、内情はまさに、「ベビーシッター」。突然辞めてしまったベビーシッターに代わって面倒をみることになったのは、口うるさいティーンのゾイ(スノウ)、いつもむっつりしている14歳のセス(セリオット)、忍者になりたいと願うおませな8歳のルル、そして3歳のピーターと赤ちゃんのタイラーの5人兄弟。5人の子供たちに徐々に忍び寄る危険と戦いながら、慣れない子守役に悪戦苦闘するシェーン。子供たちとの交流を通して、彼は次第に人生において最も大切なミッションが何なのか気づいていく。

コメント:

家族を持った経験のない「シール」のエリートであるシェーンが、大黒柱の父を失って心が荒んでしまっている子供たちと徐々に理解を深めていくところは、ディズニー映画の典型的な、家族の大切さを描いたストーリー展開といえる。

主演のヴィン・ディーゼルは、この映画を引き受けるに際して「この映画は、本当に昔ながらのディズニーコメディーという気がしたんだ」とコメントしている。(公式HPより)彼の最大の魅力であるアクションは、冒頭の海上でのシーンをはじめ、映画のところどころにちりばめられており、この映画の 魅力の一つとなっている。

監督はジェニファー・ロペス主演の「ウェデイングプランナー」のアダム・シャンクマン。脚本はともに「TAXY NY」を担当したトーマス・レノンとロバート・ベン・グラント。3人とも役者としても活躍しているという点は興味深い。

今年のアカデミー賞の司会を担当したクリス・ロックは、「トリプルX」の続編への出演を断ったディーゼルが、この映画への出演について 「イメージを崩してしまって間違いだった」と発言し、映画公開前にちょっとした問題になった。しかしそんなマイナスを覆すように、同日公開の「Be Cool」(ジョン・トラボルタ主演)をおさえて堂々一位の興行収入を記録した。

この映画、単純にコメディードラマとして面白い。5人兄弟の1人1人のキャラクターと、規律重視の軍人とのミスマッチは抱腹絶倒だ。子供との生活を「戦場」と仮定して行動するシェーンがおむつと格闘したり、子守唄ではなく「子守りダンス」を披露するシーンなどは、これまでヴィンが挑戦したことのない「笑い」を誘う演技である。ディズニーが放つ、久しぶりに家族で楽しめる実写版映画である。

ちなみにトリビアとしては、長女役のスノウは、宮崎駿映画「耳をすませば」の英語版にて、主役の雫役の声を担当している。

文:寺町幸枝