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北米映画興行ランキング(2月25日〜27日)と映画評

順位 前週 タイトル(配給会社)
邦題
3日間の
興行収入
1 Diary of a Mad Black Woman (LGF)
Diary of a Mad Black Woman
2270万ドル
2 1 Hitch (SONY)
最後の恋のはじめ方
2100万ドル
3 2 Constantine (WB)
コンスタンティン
1180万ドル
4 Cursed (DF)
Cursed
960万ドル
5 Man of the House (RS)
Man of the House
900万ドル
6 5 Million Dollar Baby (WB)
ミリオンダラー・ベイビー
720万ドル
7 3 Because of Winn-Dixie (FOX)
Because of Winn-Dixie
680万ドル
8 6 Are We There Yet? (SONY)
Are We There Yet?
400万ドル
9 8 The Aviator (M'MAX)
アビエイター
390万ドル
10 4 Son of the Mask (NL)
マスク2
380万ドル
米Exhibitor Relations社

今週リリースの注目作品

『Cursed』

ジャンル:ホラー、スリル
キャスト:クリスティーナ・リッチ、ジョシュア・ジャクソン、ジェシー・アイゼンバーグ、ポルティア・デ・ロッシ、クリスティーナ・アナパウ他
監督:ウェス・クレイブン
脚本:ケビン・ウィリアムソン
配給:ミラマックス/ディメンションフィルム
全米公開:2005年2月25日、日本公開未定
上映時間:96分
MPAAレイティング:PG-13

あらすじ:

両親を亡くして以来、あまり口をきかなくなったロサンゼルスに住む姉エリー(リッチ)と弟ジミー(アイゼンバーグ)は、ある満月の晩自動車事故に遭う。事故で犠牲になった女性の本当の死因は、実は「得体のしれない生き物」に襲われたことが原因だった。事故原因に疑問を持つ2人を、次々と「呪い」が襲う。同じ頃周囲では「オオカミ男」の犯行と思われる事件が多発、こちらにも巻き込まれていくエリーとジミー。「呪い」と「オオカミ男」、2つのトラブルを抱え、2人は無事に生き残れるのだろうか・・・。

コメント:

「スクリーム」シリーズの監督、脚本家が手を組み、新たなホラー映画を生み出した!主演は「アダムス・ファミリー」「キャスパー」などで、日本でもポピュラーな若手演技派女優クリスティーナ・リッチ、テレビシリーズ「ドーソンクリーク」で一躍人気俳優の仲間入りを果たしたジョシュア・ジャクソンほか。久しぶりの、面白く、かつ怖い「おもこわ」ホラーの登場です。実は予告編の方が本編より怖かったりするが、この予告編、「スクリーム」3部作を制作したチームらしい。一体何による「Cursed」(呪い)なのかわからないという宙ぶらりんな状態が観客をじわじわと恐怖の底へ運び込む。そして、呪われているのは彼らだけではなかったという事がわかった時点から、物語は一気にスピードアップ、ジェットコースターホラーとも言うべき展開に。

主人公エリー(リッチ)がテレビ局に勤めていて、番組の重要な仕事を任されていたり、恋人がナイトクラブのイケ面デザイナー、ジェイク(ジャクソン)であったりと、妬まれやすいシチュエーションをうまく設定し、妬みから来る呪い、という持っていき方をしている点はなかなか良く出来ている。

ところで、Geek(オタク)でゲイと勘違いされていた高校生の弟ジミー(アイゼンバーグ)が、呪い騒動のおかげでクラスメートの美少女ブルック(アナパウ)とハッピーエンドを迎えるところは、「スクリーム」でコートニー・コックスとデイヴィド・アークウェイド演じるゲイルとドゥエイが惨劇のさ中に結ばれるという展開に似ていてちょっとした心のやすらぎを感じさせ、「また見てもいいかも」という気分になる。

配給元のDimensionが初回バージョンにダメ出しをしたため、約半分を撮り直したり、キャストを入れ替えたりと、非常な難産の末にうまれたこの作品、予定より1年以上も公開が延びてしまったが、そのおかげで作品の質は高まった。当初予定していたR指定(17歳以下は保護者同伴)から、よりファミリーフレンドリーなPG-13(13歳以上の鑑賞が望ましい)に作品内容が変更されたためか、テンポのいい展開、ホラー映画特有のドキドキ感に加え、ファミリー向きのユーモアが加味された。弟ジミー役のアイゼンバーグが時折放つ台詞に場内大爆笑の一幕も。先頃公開された「The Grudge」(「呪怨」)やこの春公開予定の「The Ring Two」など、日本ホラーのアメリカ版に比べると怖さでは劣るものの、テンポの早さと嘘っぽさでは、大衆娯楽ホラーの王道をいっている。これぞハリウッドムービー。

文:寺町幸枝