2006年02月05日

「TATTOO文化とLAファッション」

寺町幸枝

 スカル(頭がい骨)、龍、デビル、芸者など、様々な色とデザインを用いた「タトゥー(日本語:入れ墨)」は、「カウンターカルチャー」という意味合いを越えて、一つのファッションアイテムとして定着しつつある。サンフランシスコと並ぶ一大タトゥーシティーであるロサンゼルスのタトゥーショップは、ビーチ沿いの小さな店から、ハリウッド周辺にある有名タトゥーアーティストのスタジオまで、大小合わせて有に150軒を越える。
 2月にラスベガスで開かれた”the MAGIC Marketplace”では、2005年秋冬のファッショントレンドの一つ「ロック」「パンク」を象徴するアイコンしてのタトゥーを取り入れたブランドが目立った。YELLOWMANやSLLEVELES INC.といった、有名タトゥーアーティストのデザインをシースルー素材にプリントし、Tシャツやタンクトップなどをと組み合わせて着る、といったスタイルを提案するブランドが登場。また、GRAILやLucky 13など、デザインワークにタトゥー柄の定番マーク、スカルやクロスを使用する南カリフォルニア発のブランドもすでに人気が定着した。
 タトゥーをデザインに使ったファッションへの注目度は上がる一方だが、中でも最もホットなブランドが、“キングオブジーンズ”と評された元Von Dutchのデザイナー、クリスチャン・オゥディジェ率いる「Ed Hardy」である。オゥディジェ氏は、彫師の巨匠エド・ハーディー氏の30年に渡るタトゥーデザインを、今後10年間ファッションの分野で使用する権利を得た。「タトゥー界のゴッドファーザー、ハーディー氏との出会いによって、念願だった自分のブランドを持つ事ができた。私がやろうとしているのは、他のブランドのような、単にタトゥーデザインをTシャツにするといった事とは全然違う。アパレルラインだけでなく、エナジードリンクやバイクなど、タトゥー柄をエッセンスにした“ライフスタイル”をトータルコーディネートできるブランドを作っていくつもりだ。」と語った。
 Von Dutch時代から、街の様子が気に入っていたというメルローズに、ショップとオフィスをオープン。ハリウッドが近いこともあり、モデルやセレブたちが出入りし、ファッションショーなどのイベントも頻繁に企画している。近々カフェもオープンする予定で、グローバルな展開を視野に入れ、エッジの効いた「Ed Hardy」ブランド王国建設に日々邁進している。

<伊藤忠ファッションシステム発行「マーケティング・アイ」2005年8月号より>

投稿者 寺町幸枝 : 2006年02月05日 13:41 | [EDIT]

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