2004年02月05日
一人勝ちした勝者は眠れない
成田好三
米国とマイクロソフト社(MS社)は似た者同士である。あるいは同病相憐れむ仲である。
ソ連との冷戦に勝ち残り唯一の超大国になった米国は、地球上のあらゆる国と地域に世界標準(実は米国標準)を押し付けている。 パソコンの基本ソフト(OS)で競争相手を駆逐したMS社はOS市場でほぼ独占的な地位に就いた。両者とも一人勝ちを達成した勝者になった。 しかし、その後はどうなったか。
米国は、アルカイダなどイスラム原理主義者のテロリストに常に狙われる存在になった。「9・11」はその象徴的な出来事である。 テロの対象は米国だけにはとどまらない。テロは米国の同盟国、友好国、さらには米国流の世界標準を受け入れざるを得ない国や地域にまで拡大した。 アフガン戦争やイラク戦争だけでなく、米国は今後もテロとの消耗戦を続けるしかない。
MS社は、サイバーテロの脅威にさらされ続けている。ハッカーは同社を狙うばかりではない。世界中のユーザーが攻撃対象になった。 日々、新たなコンピュータウイルスが生み出されている。
MS社は、基本ソフトの「設計図」を公開していないから、MS社と世界中のユーザーを攻撃するサイバーテロに対する防御は、 自らだけで対応しなければならない。米国と同様に、巨大なコストとリスクを負担し続けなければならない。
一人勝ちした勝者は眠れない。少なくとも悪夢にうなされる夜が続き、安眠することは出来ない。
投稿者 成田好三 : 2004年02月05日 18:48 | [EDIT]
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